ジャイアンツのベテラン右腕、33歳のライアン・ボゲルソン投手が、
4月28日、パイレーツ戦で先発初勝利。
2005年9月14日以来、実に6年ぶりのメジャー勝利を挙げました。
1998年ドラフト指名でジャイアンツ入りしたものの、
芽が出ず、2001年、大型トレードでパイレーツへ放出され、
フィリーズ、エンゼルスを経てFA。どこからも誘いはなく、2007年
から2年間、阪神でプレー(10勝10敗)。2009年はオリックス。
ここも1勝4敗で退団。帰米後にマイナーを転々。
今春、ジャイアンツのキヤンプで認められ、マイナーから再起。
2回救援したあと、つかんだ先発のチャンスでした。
「長い間、くさらず努力したのを評価する。オープン戦は
ベテランの味を出して頑張った。大いに祝福したいよ」
と、ブルース・バウチー監督はコメントしました。
「長い、といえば長いが、希望を捨てずに、やれば道は
開けた」と、いう本人の言葉は、苦労がにじみ出ていました。
日本での苦闘は無駄ではなかった、のでしょうか。
帰米後、開眼した選手は珍しくありませんが、6年ぶりとは
良かった、と言いたい気がします。
こういう苦労話はまだあるのではないか、と、思います。
(了)