今年の12月11日で切れる、MLBと選手会との
労働協約は、更新への話し合いは進み、平和に妥結
するのではないか、と、観測されています。
第1回の交渉は、先週、フロリダ・キャンプを巡回中の
選手会幹部と、MLBの労働担当が話し合い、無事に
終わりました。
第2回交渉は、アリゾナ・キャンプに移り、行う
予定ですが、バド・セリグ・コミッショナーは「早くスタート
して、じっくり話し合い、妥結点を捜すのは正しい在り方。
お互いに相手の立場を尊重し、より良い協約を造り挙げたい」
と、アリゾナ・キャンプを視察してコメントしました。
選手会、MLBが対立して長期ストに入ったのは、1994年。
後半6週間がストップ。ポスト・シーズンも完全中止され、
1995年までずれ込む、最悪の悲劇でした。
以後は、ストもロックアウトもなく、16年間、平和のシーズンを続け、
選手の年俸もアップし、MLBの総収入も飛躍的に上昇しました。
今回は闘士、ダン・フェア専務理事から受け継いだ、マイケル・
ウェイナー新専務理事に交代していますが、特にトラブルは
ありません。
セリグ・コミッショナーは、14人の「オンフィールド委員会」を
創設。選手会の意見も聴くシステムでこの労協への根回し
をしているのも見逃せません。
NFLはオーナー側と選手会との対立が激化。新協定が
結べない、ピンチに直面しているのと、対称的な労使の
友好関係です。
ストで野球が見られない、のは、もう御免です。この
まま、新しい協調の世界が開けることを、祈る毎日です。
(了)
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