20勝投手、アダム・ウェインライトが2月28日、トミー・ジョン
手術を受けて、今季は投球不可能。さらに、
先発エースのクリス・カーペンター投手も3月1日、
左ふともも肉離れでアウト。この重大ピンチのカージナルスに、
16日、ようやく明かりが見えました。
カーペンターは2週間ぶりに先発。4回57球、被安打6本、
3失点で脚の痛みもなく、再起OKでした。
「すべては調整は順調。これなら開幕戦へ投げられる」。
あと2回マウンドに立ち、3月31日、ホーム開幕戦、
対パドレス戦に標準を合わせています。
もうひとつの朗報は、契約延長交渉が不調に終わり、
不振だった、3番・アルバート・プーホルスが、やっと
今季第1号を打ちました。
4回、左翼へ豪快な決勝の満塁ホームラン。
本人は無言でしたが、相手のタイガース・ジム・リーランド
監督は「やっていけないミスが出て試合を失った」
と、プーホルスへのお膳立てをしてしまった展開を
悔やみました。
ナの中地区は連覇を目指すレッズを始め、投手陣補強
のブリュワーズ、再起のカブス、パイレーツと、
カージナルスに立ちふさがるチームは目白押しの激戦です。
主役が戻らないと、ポスト・シーズンどころでは
ありません。
この日、かって遊撃手として、監督として、カージナルスの一時代
を築いた、マーテイ・マリオンさんが老衰のため、93歳
で亡くなられました。お元気なときは、いつもブッシュ・
スタジアムに応援に来て、ナインを励ましていました。
「彼はリアル・ジェントルマン。リアル・グッド」と、
トニー・ラルーサ監督はしのんでいます。
カージナルスが頑張らないと、ナの中地区は面白く
なりません。天国で見守るマリオンさんのためにも。
了
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