2010年のパイレーツは、57勝105敗。ダントツの最下位。
2001年以来の100敗突破。これで「18年間連続負け越し」
のアメリカ・プロ・スポーツのワースト記録まで作る
最悪のシーズンでした。
ジョン・ラッセル監督以下の現スタッフを一新。新監督には
レンジャーズの打撃コーチ、クリント・ハードル(53)
を迎え、ブラデントン(フロリダ州、これで43年間連続)
のキャンプはスタートしました。
ハードルは2007年、ロッキーズをナ・リーグ優勝に
導いた実績があります。
その掲げたスローガンは「プライド、パッション」。
伝統あるピッツバーグの誇りを持ち、奮い立て!」という
激励です。
しかし、チーム年俸3490万㌦(約29億円)の緊縮
財政では、大物も獲得できず、今季も苦難のスタートは
間違いありません。
新加入は、ブルージェイズで20本塁打したライル・
オバーベイ一塁手、パドレスで10勝したケビン・コリア
投手ぐらいです。(投手陣の10勝以上はコリア
しかいない)。
昨年はホームで40勝41敗、と頑張りましたが(ホーム
のファン動員は4万人の微増)ロードは、何と、17勝64敗
(5月26日から17連敗。8月8日から14連敗)の惨敗。
5連敗以上は8回もありました。
4月18日には7勝5敗で2位もありましたが、6月9日
に最下位に落ちると、あとは差が開くばかりでした。
得点、失点の差が276点もあり、4月20日の
ブリュワーズ戦は0ー20の記録的な大敗。
キャンプには、バードン、マゼロスキー、サンギェンらの
パイレーツOBもサポートに駆けつけ、若手に自信を付けさせよう、
と、みんなで協力しています。
何とか、互角に争えるように、ハードル監督の再建は
うまく行くか、注目しています。
了