エンゼルスのオフの補強は「これで大丈夫か」
という心配があります。
主な加入は、ブルージェイズの4番、オールスター選手
のバーノン・ウェルス外野手、メッツで成功した高橋尚成投手、
ウェルズとともに来た、スコット・ダウンズ投手。
ウェルズは、昨年も31本塁打、88打点、打率・273の
好成績を挙げた一流打者ですが、ブルージェイズは
まだ長期大金契約が残るウェウルズをもてあまし、
本人も「一度もポストシーズンに出ていない。これが最後の
チャンス」と、移籍拒否の契約を破棄して、応じた
のです。
ウェルズは昨年まで通算1393試合、ポストシーズン
の出場ゼロ。これは、ナショナルズからチャンス
を求めて移籍した、アダム・ダン外野手と同じ
不運の経歴でした。
しかし、昨年の本塁打20本以上カルテット中、
21本の松井がアスレチックスへ、26本のナポリ
もレンジャーズへ、と、2人がライバル・チーム入り
は計算外ではなかったか、という感じがします。
23本塁打、90打点の4番・トリイ・ハンターは35歳、
20本塁打、78打点のボビー・アブレイユは36歳
の大ベテラン。ウェルズも32歳。若手が出て来ないと
苦しいはずです。ウェルズは奇妙なことに
「左腕投手が苦手」。昨年も・195、通算・201
の意外な記録があります。
2年前より得点は202点も減り、守備率もワースト2位
の・981。エンゼルス全体の老化現象は明か。
足骨折で後半戦を棒に振ったケンドリー・モラレス一塁手
の再起は朗報ですが、カール・クロフォード(レッド
ソックス)エイドリアン・ベルトレ(レンジャース)の
大物2人を交渉しながら逃げられた失敗は大きい。
2003年以来の負け越し。昨年は6連勝で首位に
立ったのは6月7日の1日だけ。以後は3位定着
でした。7年ぶりの80勝82敗。負け越し。
名将・マイク・ソシア監督が、どう再建するか、注目です。
了
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