このオフ、レンジャーズの補強大ヒットは、強打の
アドリアン・ベルトレ三塁手(レッドソックスFA)と、
一塁手兼捕手のマイク・ナポリ(エンゼルス)を獲得した
ことです。
特に、ナポリは、エンゼルスがバーノン・ウェルズ外野手と
交換でブルージェイズへ移籍したばかりのとき、電撃
交渉で6勝のフランク・フランシス投手と交換した早業には
驚きの声でした。この間、わずか4日。まさに意表を
突くGMジョン・ダニェルズのすご腕ではありませんか。
ナポリはエンゼルスでチーム最多の26本塁打したパワー・
ヒッター。普通ならライバルのレンジャーズへ来るはず
がありません。
ベルトレもエンゼルスが先行していたのに、逆転獲得
なのです。
これで、4番DHのVゲレロと再契約しなかったナゾも
解けました。ゲレロは昨年、打率300、29本塁打、
チーム最多の115打点を挙げ「カムバック賞」を受賞
して功労者でしたが「もう36歳。これ以上の期待は無理」
と判断したのは正しかったかもしれません。
DHにはマイケル・ヤング三塁手。「このオフの補強は
100%の成功」と、ライアン会長は自賛しています。
昨年、ア・リーグ1位の打率(・276)を残した打線は
不動のラインアップです。
心配は左腕クリフ・リー投手がフィリーズへ去ったこと
ですが、3APCL最優秀投手、左腕マイケル・カークマン
(13勝3敗、3・09。昨年、レンジャーズで14試合起用)
がローテに入る予定です。
ロン・ワシントン監督は2年間の延長。新打撃コーチは、
ワシントン監督がアスレチックス時代のコンビ、T・ボスリーが
就任しました。
アリゾナ州サープライズのキャンプは、昨年12万2070人を
集め、一番人気のカブスに迫る勢い。今季は優勝したので
さらにファンは増えるはずです。
昨年のカクタス・リーグは10勝19敗で最下位。このため
4月は最下位に落ちるスロー・スタートでしたが、6月の
11連勝で一気の首位。以後は差を開く独走でした。
よほどの故障がない限り、西地区王者は譲らない感じ
のレンジャーズです。
(了)
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