クーパースタウン野球殿堂は、2月22日、本年度の
「バック・オニール賞」に、元ホワイトソックスなどのGM、
フロント活動60年の功績がある、ロランド・へモンドさん(81)
を選びました。
この賞は黒人野球活動に生涯を捧げた、故バック・オニール氏
を称えて、2007年にクーパースタウンが創設したもので、
へモンドさんは、その初代受賞者です。
副題には「ライフタイム・アチーブメント賞」が
附いています。
オニール氏は現役時代はモナークスの一塁手で活躍。
カンザスシテイに「黒人野球博物館」を作り、黒人の地位向上
に懸命の活動をされた偉人。2006年に亡くなられました。
へモンドさんはニューヨーク州ロードアイランドの出身。
スカウト活動からフロント入りし、ホワイトソックスらのGM
を務め、アリゾナ州に教育リーグ「フォール・リーグ」
を創設。各球団の金の卵を集めて、MLB合同の英才教育
を始めた功労者です。
60年間も社会貢献活動を続けた情熱を評価されました。
クーパースタウンのジーン・クラーク・チェアマンは「ハモンドさん
の長年の運営努力は素晴らしいものがあります。
委員会は全員一致でした」と、コメントしました。
ハモンドさんは小柄ですが、斬新なアイデアを発表
してきた方です。
80歳を越えてお元気。そのエネルギッシュな活躍ぶり
は真似のできるものではありません。
「フォール・リーグ」の功績で、アリゾナ州スコッツデール
のスタジアムの殿堂入りも果たしています。
クーパースタウンの表彰式典は、7月23日。他の
殿堂入りの方と並んで受賞されます。表彰額は、
殿堂の1階ホールに展示されます。
今年は、ブライルベン投手、アロマー二塁手の2人が
全米野球記者会員の投票で選ばれました。
賑やかな夏の式典が期待されます。
了
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