全米野球記者協会投票の「ナ・サイヤング賞」は、
16日、フィリーズの右腕エース、ロイ・ハラデー投手
が32票の1位表を満票で獲得。2003年、ブルージェイズ
時代から7年ぶり、2度目の受賞。両リーグでの
受賞は、5人目の快挙です。
今季、ブルージェイズから移籍して以来、ハラデーは1年間、
コンスタントに投げ続け、最多勝利(21勝)9完投勝利、
4完封勝利、最多投球回(250回3分の2)でいずれも
1位。三振奪取は219個で次点でした。
カージナルスの20勝投手、アダム・ウェンライトは
次点で(2位表28)19勝のウバルド・ヒメネス
(ロッキーズ)は3位。ワールド・シリーズ優勝
のティム・リンスカム(ジャイアンツ)は5位表
が2人しかなく、連覇はなりませんでした。
メキシコでゴルフを楽しんでいた、ハラデーは、
朗報を聞き、全米への電話インタビューで
「これだけの成果を1年目で挙げられたのは、
多くの人々の支援のたまものです。感謝以外の言葉は
ありません。しかし、頼まれてフィリーズに来たのに、
ワールド・シリーズ優勝の夢は、あと一歩で届かなかかった。
2011年へ、新たな気持ちでスタートしたい」と、
感謝のコメントでした。
今年33歳ですが、故障もなく、無事に1年間
を過ごせたのも、いかに、ハラデーが健康に注意しているか
が分かります。もうすぐ、自主トレを始める予定です。
特筆されるのは、年間、わずか30四球しか出してい
ない、無類のコントロールの良さです。
250イニング以上投げた投手で、この記録は、
1923年、カブスのグローバー・アレキサンダー投手以来、
実に83年ぶりの歴史的な成績です。
その上、5月29日にはパーフェクト・ゲーム(対マーリンズ戦)
まで達成しているのです。
このまま順調に行けば、現役引退後は、
クーパースタウン野球殿堂入りは確実でしょう。
だが「今は、ただ、王座に就くことしか考えていない」
と、ハラデーは言うのです。
了
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