ジャイアンツは、11日、敵地・アトランタでブレーブスに逆転勝利、
見事、ナ・リーグ・シリーズへ進出しました。
2002年も、ブレーブスを3勝2敗で破り、地区シリーズを
勝ち抜いていますが、その年以来8年ぶりになります。
今季の成功は、「先発4人ローテ」をきちんと守り、
先発の4人とも、みんな、期待に応えたことです。
ポスト・シーズンの開幕前、不調の左腕、バリー・ジトを
外し、5人の先発ローテから4人にして臨んだジャイアンツは、
この第4戦がカギでした。
もし、ブレーブスに追いつかれて、2勝2敗になると、
第5戦は中4日でエース、ティム・リンスカムを投げ
させるしかなくなり、もし、勝っても、休養十分なフィリーズに
分が悪くなるのは避けられませんでした。
だから、この日、21歳71日の新人左腕、マディソン・
バムガーナーが6回2失点の力投は、すごい価値が
あったのです。
ポスト・シーズンで「史上最年少の先発勝利投手」とは、
素晴らしいではありませんか。
「7月に3Aからやってきたルーキーとは思えない
ピッチングだ」と、驚く3番のベテラン、
オーブリー・ハフ一塁手。
「ビッグ・ゲームで起用しても度胸がいい。いつも期待に
応えてきた新人だ。だからやってくれる、と、信じていた」
と、賞賛するのは、ブルース・バウチー監督です。
これで、16日(土)フィラデルフィアで開幕する、
リーグ・シリーズの第1戦は、14三振を奪い、
ブレーブスを完封したリンスカムと、ノーヒット・ノーラン
でレッズを沈黙させたハラデー。大リーグを代表する、
2人の豪腕投手の投げ合いが実現しました。
リンスカムは中8日、ハラデーは中9日。ともに休養は
たっぷり。(まだ、プレーボール時間は未定です)。
「先発3人制」は、ヤンキース、フィリーズのように、ストレート
勝ちしてしまえば、計算通りになりますが、途中で1敗すると、
第4の先発を使う羽目になります。
最終第5戦に持ち込まれた、レイズ、レンジャーズはともに、
プライス、リーのエース左腕を起用するので、どう見ても、
サバシーアを待機させているヤンキース戦の不利は明かです。
「夢にみたワールド・シリーズの舞台へあと4つ。僕にも
チャンスが来た、と思うと、ワクワクする」と、強運新人、
バムガーナーは、平然としていました。
了
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