いつも、ユニークな殿堂選考を行っている、「ベースボール・ラインクァリー」は、
9月18日、バーバンク市(カリフォルニア州)の中央図書館で、元ヤンキースの投手、
ジム・バウトンさんが書いて、論議を呼んだ「ボール4」の発行40周年記念行事
を行う、と、発表しました。
理事長、テリー・キャノンさんからEメール通信が届きました。
バウトンさんは、ヤンキースの1970年代の右腕投手、1963年には21勝7敗、
1964年にも18勝13敗の好成績を挙げ、エースになったのですが、活躍は
この2年間だけ。1978年には引退。この間に書いたこの本が、チーム内部の
驚くべき暴露になったため、当時の、ボーイ・クーン・コミッショナーが、禁止を
命じた、いわくつきの本でした。
彼は、さらに「ボール・ファイヴ」なども連続出版。これが響いて、ヤンキースでは
実績を残したのに、オールド・タイマーズ戦にも招待されず、出入り禁止状態です。
ラリンクァリーは、2001年に、バウトン投手を、同会の殿堂入りさせ「広く
話題を喚起した男」と、表彰しています。
今度は、バウトン投手を招いたサイン会も開催、当時の映画上映、パネル
討論会も行う、1日がかり(午前11時から午後5時まで)のイベントです。
ファンの来場ももちろん大歓迎(入場無料)だそうです。
バウトンさんも、もう71歳。いまはマサチュウセッツ州で暮らしています。
「みなさん、楽しく1日を過ごしましょう」、というラリンクァリーの計画です。
こういう、おおらかさが、面白いですね。
了
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