MLBコムは、10日、「1-0の試合が増加している」というレポートを掲載しました。
「今季はすでに37試合も1-0がある。すでに昨年を上回り、2001年
以降の最多記録(42)を更新するかもしれない。まだ
公式戦は2ヶ月間もある」と、興味深い記事です。
私も、さっそく調べてみました。
ナ・リーグが断然多く、27試合。ア・リーグが11試合(この後、メッツが
ロッキーズに1-0を記録。ナは28試合に)合計38試合です。40試合
以上も記録されたシーズンは、2005年(40)2002年(42試合)の2回ですが、
各チームはあと50試合を残しているので、上回る可能性は大です。
特にラッシュなのは、ナ・リーグ西地区。ドジャースが最多の5回(パドレス、
カージナルス、メッツ、ダイヤモンドバックスには2回)を始め、
パドレスが4回、ロッキーズ、ダイヤモンドバックスが2回、
ジャイアンツが1回です。合計14試合もあります。
0-1でやられた回数も西地区は9試合もあります。
0-1で完敗が一番多いのはレッズの5回。レッズは8回、完封勝利
を記録していますが、不思議に、1-0は一度もありません。
1-0の勝敗に無縁なのは、オリオールズ、タイガース、インディアンス
のア3チームに、ナはブリュワーズだけです。ブリュワーズは完封負けが10試合
もあり、完封勝利は5試合ありますが、1-0だけはなかったのです。
ドジャース投手陣は「今季はどこもいい投手がそろっているし、ウチは
1点差だと、緊張した雰囲気で投げられるから、いい結果が出る。救援陣も
いいしね」(カーショー投手)と言っているようです。
「今年はワールド・カップ・イヤー。サッカーの年だから仕方がない」
と、ジョークを飛ばすのは、ドジャースのネド・コレッテイGM。ドジャース
の現場では「クレイジー!」と、ジョー・トーリ監督。現場の当事者は、
ハラハラする展開は心臓に悪いのでしょう。
「全般に守備が良くなっている影響だ」と見る、メッツ・オマー・ミナヤGM。
38試合中、9試合は決勝アーチ。この平均三振奪取は14個。完全に
投手が制圧しています。
しかし、昨年のサイヤング賞受賞投手は、ザック・グリンキー(ロイヤルズ)
ティム・リンスカム(ジャイアンツ)ともに良くありません。ノーヒット・ノーラン
のマット・ガーザ(レイズ)も、以後勝てないのです。
アの11試合中、9試合は交流戦。新記録の声はいつ聞かれるか、
9月は楽しみです。
了
コメント