薬物使用の暴露本で、世間を騒がせた、ホセ・カンセコ外野手が、8月13日、
独立リーグ「ユナイテド・リーグ」ラレド・ブロンコスと契約、ベンチ・コーチと
指名打者で出場することが決まりました。
もう、46歳。アスレチックスで、史上初の40本塁打、40盗塁の快挙を
達成。ア・リーグのMVPに輝いたときから、話題には事欠きませんが、
まだ、野球をやろう、という情熱は衰えていないのですね。
これは、すごい、とも思いますが、数々の薬物使用事件は、その
存在を否定してしまったのも事実です。
どこも長続きせず、問題ばかり起こしているようでは、今度も、また
いつ、辞めた、と、なるかもしれません。
2007年、クーパースタウン野球殿堂入り資格ができたときも、わずか
6票しか入らず、あえなく、今後の投票権利も失ない、クーパースタウン
入りの夢は消えました。
MVPを取った1988年、絶好調の年、ア・リーグも圧勝して、臨んだ
ドジャースとのワールド・シリーズ第1戦、ドジャー・スタジアムでの
先制本塁打のものすごさは、いまでも、覚えています。
この年、マーク・マグワイアとのコンビは「バッシュ・ブラザース」(破壊男たち)
と、恐れられていたのを、裏付けるに十分な当たりでしたが、逆転サヨナラ負けし、
王座は夢になったのでした。
あの本塁打は、センター後方に飛び、中継テレビ・カメラを直撃、機材が
壊れるほどの打球だったのです。
しかし、以後の試合、全く打てずノーヒット。ドジャースも、シリーズ制覇は
この年が最後なったのです。私は、初めて取材チャンスを得た年だっただけに、忘れられない
ワールド・シリーズでした。
カンセコの人生は今後、どうなるのでしょうか。
了
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