長年の交渉が実り、マイアミ市リトル・ハバナ地区に建設中の
マーリンズ新球場の工事進捗状況が、マーリンズから公開され、
開閉式屋根の鉄骨くみ上げが分かりました。
ホームページのwebcam で公開されたもので、「予定通りに工事が進めば、
あと1年1ヶ月で屋根は完全に完成する。このあとは内部造作に移る計画です」と、
クロード・デローム新球場建設担当副会長はコメントしています。
マイアミは年間、シャワーが多いので有名で、雨天中止も珍しくありません。
試合前の練習も雨でできず、ぶっつけでプレーボールもよくあります。
だから、屋根付き球場はマーリンズの悲願でした。
やっと、この付帯工事の許可も降り、西側からスライドする開閉式屋根
の一番上部の工事が始まったのです。
今度はマイアミ国際空港へも近く、ダウンタウンの便利な土地ですから、
ドルフィンズのアメフト球場を間借りしていた苦労もなくなります。
「完成したら、野球ばかりでなく、あらゆるイベントにも使える。
市民のために大きなプラスになる場所、として活用できる」と、
マーリンズは展望しています。収容は3万人台ですが、マーリンズは
これで十分でしょう。小さくても、稼働率を上げれば十分採算は
採れます。
今季、完成したツインズの「ターゲット・フィールド」は、収容4万人の
手頃な大きさですが、開幕から連日、満員続き。(1試合平均3万9123人)
チームも首位をずっとキープしています。
新球場効果ははっきりと、現れているのが分かります。
アクセスも不便なドルフィンズ・スタジアムから移転する、2012年
4月の開幕には、マイアミの新名所、となる予感がします。
了
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