今季の異変は、ナ・リーグ中地区首位に頑張るレッズです。
6月28日現在、公式戦日程の約半分を消化して、43勝34敗、半ゲーム差
でカージナルスを抜き、首位をキープしている健闘です。
この時点での首位は1999年以来の出来事。昨年も最下位は免れたものの、
9年連続負け越しの不振を続けてきたレッズは、久々の快進撃です。
28日は、昨年の王者、フィリーズを迎えて7-3の快勝。ホーム・ゲームは
26勝18敗、ナのベストの好成績です。
この日、8勝目を挙げた右腕先発、クエトはもう8勝目。(昨年は11勝)。
クエトは昨年の7月6日、フィリーズ戦に先発。1ー21で惨敗するワースト記録を
忘れられません。1回も持たず10失点のKO。
「何を投げても乱打された。すっかり自信を失ったのを忘れられない」と、
悪夢を乗り越えたのが、今に、つながった、と言うのです。
今季は「内野陣が好守で盛り立てているのが大きい」と、ダステイ・ベイカー
監督。守備率・990はナ・リーグ1位。エラー29個はリーグ最小。
チーム打率・273もリーグ1位。チーム総得点も1位の673点。
フロックで首位にいるのではないのです。
3番のボットー一塁手は、打率・322の看板スター。まだ26歳の
新鋭です。新旧かみ合うレッズ・かっての「ビッグ・レッド・マシン」の
ようなチームではありませんが、もう、無視できない存在に
なった、のは確かです。
この日は、4番のスコット・ローレン三塁手が300号アーチ。ブルージェイズ
からトレードで獲得。若手打線の中心に据えた補強は成功でした。
35歳のベテランは、ブルージェイズが若手に切り替えるため、移籍を
OKしたのですが、今や、17本塁打、53打点はチーム1。
「今日は家族も招待したし、両親の45回目の結婚記念日。本当に
いいプレゼントができた」と、ここ2年間は怪我で悩んでいたローレン
の完全復調はうれしい限りです。
この日で99万7397人を動員。ナ11番目の100満員動員も
目前になりました。プレーオフ出場へ、レッズは走ります。
了
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