ア・リーグ東地区最下位に転落したまま、動きがとれないオリオールズの救済へ、
ついに、OBのカル・リプケンJが立ち上がりました。
「彼は何らかの形で支援を申し出た」と、フォックス・スポーツは報じています。
チームのピーター・アンジェロス・オーナーは「私は何も戻れ、とは言っていない」
と、復帰を否定していますが、オリオールズは14試合を終えた時点でまだ2勝しか
しておらず、このままでは勝率3割も難しい、という大ピンチです。
リプケンはMVP2回受賞。ルー・ゲーリッグを抜く、通算2632試合連続出場の鉄人。
しかし、2001年現役引退後は、自分の青少年育成組織「リプケン・アカデミー」
の創設、アバディーンの1Aチームの誕生に全力を注ぎ込み、
オリーオールズにはノータッチでした。
それが、この惨状では「もう見てはいられない」と、たまりかねて出馬、の心境に
なったのでしょう。
「どこに、どんなポジションへ、どうする」の疑問には何も明確ではありませんが、
「若手を教えたい」という意向のようです。
もし、出馬ならGM補佐、現場の監督、ベンチ・コーチ、など考えられますが、
オーナーは「彼とじっくり話し合うのが先決」と、すぐの現場復帰は否定して
います。
まだリプケンが現役のとき、父・シニアが監督就任の2年目、開幕から全く
勝てず、連戦連敗、途中解任、107敗もした苦い過去があります。今は亡き父の苦悩を
忘れられないだけに、自分から「こうしたい」とはすぐに言えない背景があります。
上原投手の再起も未定。アストロズから戻ったテハダ三塁手も不振。明るい
材料が少しもないオリオールズ。果たしてリプケンは古巣を救えるかどうか?
了
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