最下位の常連、17年間連続負け越しの記録を続けているパイレーツに、
買収の話が持ち上がりました。
「売らないか」と、パイレーツのオーナー、ボブ・ナッティング氏に交渉したのは、
同じピッツバーグ市にある、NHLの名門、ペンギンズのオーナー、ロン・バーク氏。
同氏はペンギンズの至宝、殿堂入りしているマリオ・レミュー氏とペンギンズを
共同経営していますが、バーク氏はカリフォルニア州でスーパーマーケットの経営
で成功した、百万長者で知られる男。知名度のあるレミュー氏とのコンビで運営
しており、これまでも、ダラス・マーベリックスの買収に乗り出したこともある、
意欲満々の人物です。
野球ではカブス、ナショナルズの買収工作をやったこともあり、ピッツバーグ
のプロ制覇をしたい夢のようです。
しかし「チームは再建途上。今は手離すつもりはない」と、ナッティング氏は拒否。
この提案はひとまず消えましたが、バーク氏も簡単には引き下がる様子はないらしい
のです。
ナッティング氏は西バージニア州新聞チェーン事業で成功した人物ですが、
今は、メディアは苦難の道。パイレーツのチーム年俸も最低ラインまで落ち込み、
いずれ、退陣するのではないか、とも言われています。
首位打者のフレディ・サンチェス二塁手をジャイアンツへ、好手のJ・ウィルソン
遊撃手をマリナーズへ放出。主力打者のジェイソン・ベイ外野手はレッドソックス
(今はFAでメッツ入り)ザビエル・ナディ外野手もヤンキース(今はカブス)へ
売り出してしまい、スターはどんどん去ったため、観客動員も落ち込むばかり
の苦しいパイレーツです。
いつ、買収の話が再燃するか、分かりません。
歴史と伝統があるパイレーツ。かっての名門が再建されることを待っている
のですが。
了
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