カブスのフロリダ・キャンプ地移転阻止へ、アリゾナ州メサ市が明らかにした
建設費の捻出案に、バド・セリグ・コミッショナーが異議を唱える事件が起きました。
メサ市は「カブスに逃げられたら死活問題」と、新キャンプ地コンプレックス新設を提案。
カブスは「新たな設備が出来るなら移動しない」と、ほぼ永久にメサに残ることを
約束しました。
ところが、この建設費用(メイン球場の新設を中心に)8400万㌦(約76億円)に
レンタカー税(1㌦加算)、チケット税(8%加算)の増税計画があったため、
セリグ氏は「他の球場のチケットまでも一律課税で値上げとはおかしい。
メサ球場だけの値上げでないと、ファンにはアンフェアなやり方である」と、
見直しを要求しました。
レンタカー業者も黙っていません。
「アリゾナ州は一番レンタカー代金が高いんだ。その上課税されては困る」
と、異論を唱えています。
チケット代金は他のクラブもすぐに文句を言いました。
「これではファンは来なくなる」。いずれももっともで、窮地に立たされたメサ市は
防戦に懸命。スコット・スミス・メサ市長は「セリグ氏は正しく理解していないのでは
ないか」と、弁明に行くようです。
メサ市の言い分は「カブスはアリゾナ一番の人気があり、どこに行っても、
多くのファンを集めている。他の球団も恩恵に預かっているはず。どうか、
州全体の利益を考えて欲しい。新たな施設ができれば、また、多くのファンが
やってくる。長い目で見ればアリゾナ州のプラスになる」と、いうのですが、
もし、この課税法案が承認されないと、新施設は実現せず、
カブスもフロリダへ移転案が再燃するかもしれません。いつ解決されるのか、
もうキャンプも始まった今、行方を注目している毎日です。
了
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