カージナルスは2月17日、フロリダ東海岸のキャンプ地、ジュピターでプレ・キャンプ
をスタートしましたが、注目のマーク・マグワイア新打撃コーチは若手指導、アドバイス
に動き回り、まずは、順調な出足でした。
ステロイド使用を告白、謝罪したマックは、この日も集まったテレビ、新聞の担当記者
30人に「私は誤った。その過去を清算して新たな道を進みたい。どうか、前進を
認めて欲しい」と、再び改めて謝罪し、コーチの仕事を始めました。
この情景の描写はCBS、スポーテイングニューズも報道していますが、トニー・
ラルーサ監督は「彼はやれる、と、任命したのは私。もし、彼が成功しなかったら
すべての責任は私にある」と、みんなの前で明言。マックの後ろ盾になる姿勢を
明らかにしました。
マックは「私が再び現場に戻れるように導いてくれた監督には感謝の気持ちで
いっぱいです。監督は私の”第2の父”です」と、応えました。
これまで、再起の誘いは、2001年にマリナーズ、ロッキーズから短期コーチ
の依頼がありましたが、「短い期間では満足に教えられない」と、断り、沈黙の
長い休養を過ごしてきました。
復帰できたのは、セントルイス在住のステファニー夫人と家族の後押しだった
そうです。「私は家族に勇気付けられた。だから戻って来れた。今は幸せだ。
私は選手のためにここにいる。早朝トレーニングにも、夜間練習にも依頼が
あれば一緒にやります。毎日労苦をいとわない」と、決意を語りました。
このキャンプインの前、アリゾナへ飛び、調整中のマット・ホリデーら主力選手と面談、
彼らの信頼を得ています。
昨年、後半失速し、地区シリーズで完敗した不振を一掃するために、監督が
決断したマックの新打撃コーチの起用。マックの言葉がどんなに選手を励ますか、
楽しみです。ラルーサ監督はこう言います。
「選手は投手コーチより、打撃コーチにきつくなる。打撃コーチのチーム内の立場は重要
なのだ。マックがどんな信頼を得るか、注目している。それが、カージナルス
の運命を握っている」。
献身的なマックの仕事が順調に進めば、ペナントは明るい、と思います。
了
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