元日からビッグ・イベントです。
ボストン・レッドソックスのホーム、フェンウェー・パークで、初めてNHLの公式戦
が行われたのです。
地元のボストン・ブルインズが、フィラデルフィア・フライヤーズを迎えて、野球場
中央の内野を中心に特設コートを作り、試合しました。芝生の上に入念にシート
を敷き、リンクを仮設して開始。ちょうど、雪が降り出し、スタンドも真っ白。観戦、
応援に来たファンは雪をものともせず、熱い声援を送りました。
この日、発表された入場者は3万8112人。レッドソックスの試合を上回る大入り。
場内、外には「ウィンター・クラシック」の看板が掲げれれ、試合応援はさながら
レッドソックス対ヤンキースのような熱気がいっぱいでした。
第3ピリオドに追いついたブルインズは、延長1分57秒、決勝ゴールを決め、
鮮やかな勝利。ファンはやんやの拍手を送り「いや、戸外のアイスホッケーは
アリーナと違って面白さがある」と、満足そうに帰りました。
国家斉唱、試合前の音楽イベントも、いつもの野球と同じ演出でした。
観戦したNHLコミッショナー、ゲリー・ベルトマン氏は「今後も”戸外NHL”を定着させたい。
今日の成功に自信を深めました」と、ご満悦でした。
NHLの戸外試合は、昨年元日のシカゴ・リグレー球場開催に続くものです。
今後は新ヤンキー・スタジアム、フィラデルフィアのシテイズンズ・バンクも
候補に上がっています。今後は「常設行事にしたい」構想のようです。
これらのイベントは、すべてNHL側から仕掛けたもので、その意欲的な攻勢は
すさまじいものがあります。
アリーナやドームでは観客動員は限られるため、もっと多くのファンを動員したい
NHLのやる気は良く分かります。
この日も、少年特設リンクをメイン・リンクのそばに作り、地元少年クラブを招いて、
NHLはコーチするサービスぶりでした。
4大プロスポーツが共存するボストンは協力的です。この日も、レッドソックス首脳
は熱心に観戦。「もい一度やってもいい」と、乗り気でした。
現役を引退したカート・シリング投手はブルインズGKティム・トーマスのジャージー
「30」番を付けて応援する気合の入れよう。来年の「「ウィンター・クラシック」は
どこでやるかでしょうか?楽しみにしましょう。
(了)
コメント