レンジャーズの身売りは、ようやく具体化し、1月15日、チヤック・グリーンバーグ氏
(ピッツバーグ本拠のスポーツ代理人)ノーラン・ライアン氏の共同グループが受け継ぐ
ことが明らかになりました。
現オーナーのトム・ヒックス氏は、まだ何もコメントしていませんが、昨年12月15日に
自ら設定した1ヶ月間の身売り交渉期限のギリギリでまとまったようです。
ヒックス氏が1998年に買収した当時の金額は2億5000万ドル(約240億円)でしたが、
フォーブス誌選定の時価評価は4億500万㌦(約375億円)。昨年、身売りした
パドレスは5億㌦(460億円)。この前後が妥当な金額になるのではないでしょうか。
朗報は、現在も会長を務めている、ノーラン・ライアン氏が、引き続きオーナー・グループ
に残ることです。
「自分のいる場所がないような構成では辞める」と、ライアン氏は宣言していたので、
グリーンバーグ氏との接点は良好だったのでしょう。
レンジャースも強打・ゲレロ外野手を加えて補強はほぼ完了。戦力の不足はありませんし、
エンゼルス、マリナーズとの競り合いに割って入る力は十分あります。
オーナー会議の75%以上の承認を経て正式に買収は完了しますが、
グリンバーグ氏は地元財界を誘い、約40社の賛同を得た、いわば「オール・
テキサス連合軍」のようなオーナー・グループを形成。うまく舵を取れば
成功するでしょう。
ライアン氏は投手陣再編成に後見人の形でアドバイスし、ザルのようだ、
と言われた投手陣をテコ入れして改善されたので、2010年シーズンは
さらに激しい競り合いが見られる、と、期待しています。
了
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