ナ・リーグ・チャンピオンシップの第2戦、ドジャースは相手のエラーを生かし、
8回に逆転勝利。見事に1勝1敗のタイに持ち込み、今後に希望をつなぎました。
第2戦の始球式は、ドジャースの黄金右腕だった、故ドン・ドライスデール投手の
未亡人、アン・マイヤー・ドライスデールさんがマウンドへ。
なぜ,アンさんが起用されたか、というと、1963年10月5日、ドジャー・スタジアム
で最初のワールド・シリーズが行われたとき(相手はヤンキース。4連勝スィープ)、
ドン・ドライスデール投手は、ヤンキースを1-0で完封勝利を挙げた、
歴史的な日を記念して、アンさんを招いたのです。
ドン・ドライスデール投手は、現役引退後、すぐにドジャースの解説者に転向、
チーム附きのアナ、として帯同していたとき、1993年7月3日、遠征先の
モントリオールの宿舎・ホテルで心臓発作を起こして急死。
1986年11月1日、ドライスデール投手と結婚、3人の子供に恵まれたアンさんは
わずか6年の結婚生活で未亡人になってしまったのです。
ドライスデール投手は再婚でした。アンさんは高校時代から有名なバスケットボール
選手。UCLAから奨学金附きで入学。五輪の銀メダリスト、女子プロ入り、
殿堂入りしたスーパー・スター。評判のスポーツ・カップルでした。
ドライスデール投手も、1984年にクーパースタウン野球殿堂入りしているので、
夫妻で殿堂入りしたのは、他にだれもいない、と言われています。
アンさんは現役引退後、26年間も解説者を続け、女子プロバスケット(WNBA)
フィニックス・マーキュリーのGM。ロサンゼルスでは有名なスーパーウォーマン
なのです。
アンさんは今年54歳ですが元気いっぱい。「ドジャースの幸運を祈るばかりです。
夫が元気だったら、喜ぶでしう」と、1勝1敗を喜んだ、と、伝えられています。
幸運にも恵まれたドジャースの逆転勝利の背景には、
ドライスデール夫妻の後押しがあったのではないでしょうか。
了
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