フィリーズ連覇の主役は、4番・ライアン・ハワード一塁手です。
最終戦こそ安打も連続8試合打点も途切れましたが、地区シリーズでロッキーズを、
リーグ・シリーズでドジャースを撃破したのは、好機に必ず打つ、ハワードの
タイムリーでした。
昇格当時は、打撃は粗く、三振のヤマでしたが、このポストシーズンは、決して
ホームランは狙わず、好球必打、に徹しました。上位打線の出塁がいい上、
ハワードは投手の左右に関係なく、狙い球を絞って、焦らないのですから、得点
ラッシュも自然の流れでした。
現地のリポーターは「彼は、ダグアウトに座って、出番を待つ間、両手で
バットをはさみ、じっと瞑想している。だれも、話しかけられない、厳しい表情
なのだ。相手投手とどう駆け引きするか、その場面を想定して、集中して
いるんだ。決まったら、パッと頭を上げ、打席に向かう。いや、すごい
集中力さ」と、描写しています。
ナインは「今や、彼は”グレート・ヒッター”の域に達した。みんなの信頼感
は深まるばかりだ」と、絶賛しています。
今季は最後の追い上げで141打点の最多タイ。4年連続45本塁打、130打点
以上の記録は、大リーグでは4人だけ。その記録以上にものすごい迫力
を感じます。
リーグ・シリーズMVPは、5万㌦のボーナスも附きました。
28日からのワールドシリーズは、連覇を賭けて、怪物のバットが楽しみです。
了
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