MLBバド・シーリグ・コミッショナーは、ワールド・シリーズ第2戦の試合前、
会見し「マックは現場に戻った以上、沈黙を破り、もっと話すべきだ。これは
トニー・ラルーサ監督も了解の上、起用した、と、思っている」と、カージナルス
が新打撃コーチに、マーク・マグワイアを採用したことへ、歓迎の辞に続いて
述べた、と、伝えられています。
マックは1988年、年間70本塁打の新記録を作り(あとでバリー・ボンズが抜く)
通算583本塁打の記録を残して2001年に引退しましたが、その直後、ステロイド
使用が明らかになり、議会でも追及されましたが「過去は話さない」と、拒否。
今も、何も語っていません。
新コーチ就任のときも、契約を延長したラルーサ監督が記者会見に応じただけで
マックは姿を見せず、電話会見もありませんでした。
これでは、いつまで経っても、真相はヤミの中で、不明のままです。
「私が悪かった。当時は、薬物違反の意識に欠けていた」と、言えば済むこと
ではないか、と、不思議なのですが。
打撃コーチ起用について、ラルーサ監督は、事前に看板スター、アルバート・
プーホルスに知らせ「私はかまわない」と、プーホルスはOKした、とも、
伝えられています。
プーホルスは、このほど、地元セントルイスのラジオ局のインタビューに応え
「彼の経験を伝えて、アドバイスをして欲しい。それはみんな同じことじゃないかな。
プラス志向で生かせばいいんだ」と、割り切った態度でした。
ポスト・シーズンにあえなく地区シリーズで完敗したカージナルスは、
何かのてこ入れが必要だったはず。アスレチックス時代、リーグ3連覇
した主役のマックを、使おう、と、ラルーサは考え抜いた結論でしょう。
監督の期待も大きい、と思います。
ラルーサと、2人3脚で進むには、マックはベールをぬぐ日は来たのです。
プーホルズは「私は生涯カージナルスでいたい。契約は2010年まであと1年ある。
今は4番のホリデーの再契約に動いて欲しい」と、宣言したのです。
新たに生まれ変わるのか、カージナルス。
マックが明るく動き出すのを待ちましょう。
(了)
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