ドジャースは今年もフイリーズに完敗。ロサンゼルスへ戻ることなく、あっけない
終戦でした。公式戦はリーグ最高の投打の成績を残したのに、
相手のエラーで拾った1勝しかできないとは、さぞ、無念でしょう。
敗因のひとつは、4番・マニー・ラミレスの不振があります。
本塁打も地区シリーズの1本だけ。フィリーズの4番・ライアン・ハワードが好機に
うちまくり、リーグ・シリーズMVPを取った活躍と、対照的な姿です。
このポスト・シーズンの成績は、打率・281で悪くない、かもしれませんが、パワー
は影を潜め、特に、得点圏内で全く打てませんでした。
フィラデルフィアのファンは、赤白のラリー・タオルを振り回し「ビート・LA!」の
大合唱。ラミレスには「ステロイド、ステロイド!」の集中攻撃。
いくら言われても、「見たか!」と、やり返せないのですから、胸中はいかが
でしょう。
見逃せないのは、第3戦の試合後会見で「ラミレスは、まだ味方の攻撃中
に、もうシャワーを浴びている。こういうことでいいのか」と、いう質問が
飛んだことです。
矢面に立ったジョー・トーリ監督は「マニーはマニー。大差のついた試合は
ダグアウトを抜けたこともある。マニーはマニー」と、苦渋の表情でした。
パワーが抜けた4番打者が。こういう行動をしては、完敗も仕方がありません。
チームの経営権を巡って対立したオーナー夫妻のシリーズ前、突然
の離婚声明。チームの団結なくては、勝てないのも当然でしょう。
今季、MLB最多の動員を記録した、ロサンゼルスのファンは、ドジャー・スタジアム
に戻って来ないドジャースに、どんなにがっかりしたことでしょうか。
了
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