パイレーツは9月7日、今季82敗目を記録。ついに、「17年連続負け越し」になりました。
1993年から負け越しは始まり、年間90敗以上は6回。1997年に79勝したのが
この長い負け越しの間、一番いい成績でした。
PNCパークがオープンしたのは2001年4月30日。ところが、その年、62勝
100敗(この連続負け越しの間でも100敗は1回だけです)のワースト記録。
普通、新球場ができれば、ファンの後押しで盛り上がるものですが、
パイレーツは「新球場効果」もないまま、今季を迎えたのでした。
今のフロント体制は、2007年に買収したロバート・ニッチング・オーナー
がスタートしたものですが、好選手は多かったのに、年俸削減でスター放出が相次ぎ、
もう、レギュラーはすべて入れ替わってしまい、無名の若手ばかりで、
ファンも激減。平均2万人も割る危機状態です。
ピッツバーグ市は、NFLスティラーーズ、NHLペンギンスが2008年に
ともに全米王座に就いただけに、余計、パイレーツの転落ぶりは悲痛です。
オーナーは「マイナーを育成、選手を育て、新たな道を開くスタート
を切る。飛躍への土台を築く年にしたい」と、来季へのジャンプを約束
していますが、地元ファンは不満がいっぱいです。
「かっての栄光はどこへ行ったの。パイレーツに見るべきものは、
何もないじゃありませんか!」と、抗議する人が多いのです。
チーム年俸は2300万㌦と、経費節減は成功しましたが、来季へ飛躍の手応えが
感じられなければ意味がありません。
明るい材料は守備の良さです。
守備率・988はナ・リーグ1位。併殺もリーグ1位。内野陣は4人全員入れ替わる
荒療治をやったことを思うと、上昇のきっかけはあるかな、と、予感は
しますが、かってワールドシリーズ優勝5回、ナ・リーグ優勝4回、
ナ東地区優勝7回の輝かしい歴史は、いつ再現されるのか?
前途は多難ではないでしょうか。
了
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