すでに、このブログで紹介しました、ワシントンの「スミソニアン肖像画博物館」に、
9月22日、元ドジャース監督”野球親善大使”で全米に、日本にも知名度が高い
トミー・ラソーダ氏の肖像画が新たに展示されました。
この日を選んだのは、1927年9月22日、ノリスタウン(ペンシルバニア州)で生まれた
ラソーダ氏の82歳の誕生日だからです。
この日に併せて制作を依頼したのは、肖像画の大家、エバレット・レイモンド・キンスラー
画伯。この晴れの日に間に合うよう、現役監督時代のポーズで油絵
を仕上げました。
お披露目式典は、この日の午後、同博物館に野球関係者多数と、バド・シリグ・
コミッショナーを招いて館内で行われました。
ちょうど、ドジャースも、ナショナルズとの対戦でワシントンに滞在。
球団首脳も出席できる、絶好の日でした。
「彼こそは野球界最高の親善大使。野球の名を挙げるに、これ以上の人物はいない」と、
セリグ・コミッショナーは、お祝いのあいさつをしました。
ラソーダ監督時代の中心選手、スティーブ・ガービー一塁手も「この博物館
のコレクションに入るにふさわしい男」と、称える言葉を述べました。
壇上に立ったラソーダ氏は「歴史ある博物館に飾られるとは、野球人として、
これ以上の名誉はない。身に余る光栄です」と、応えました。
とても82歳とは思えない元気さ。いまでも指揮できるのではないか、と思う
ほどのラソーダ氏です。
肖像画は当分は1階の「最新到着展示」として、台車付きの額縁にかざられた
画が飾られますが、お披露目が終われば、3階のスポーツ・コーナーへ移転する予定です。
キンスラー画伯は、スミソニアン肖像画博物館には、すでに、多くの作品
が寄せられ、女優キャサリーン・ヘプバーン、テニスのアーサー・アッシュ選手が飾られ、
アッシュの油絵は3階のスポーツ・コーナーに掲げられています。
キンスラー画伯は「トミーはいつも口癖にしていた”私の体を切れば、ドジャー・ブルー
の血が流れる”という有名な言葉を表現したかった」と、説明しています。
ドジャースタジアムをバックに、ノックバットを右手に、前に出した左足に左手
をついた、背番号「2番」のユニホーム姿のラソーダ監督の微笑を
浮かべた勇姿を表現した力作です。
ワシントンを尋ねた方は、スミソニアン肖像画博物館をのぞいてください。
きっと、ラソーダ監督に会えるでしょう。
了
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