ヤンキース黄金時代の主砲、ミッキー・マントル外野手の未亡人、メリリンさんが8月
10日、亡くなりました。77歳でした。長年の闘病の末、プラノ市(ダラス郊外=テキサス州)
の家で息を引き取りました。
メリリンさんは、マントルがヤンキース入りしたオフ、1951年12月23日に挙式。
マントルが1995年8月13日、ガンでこの世を去るまで43年間、添い遂げた、献身的な
奥さんでした。
その愛情に深さは、マントルの出した「ミッキー・マントル自伝」の扉に、
こう書かれているのを見れば明らかです。
「私は、本書をメリリンに捧げる。彼女の愛情、理解、献身的なサービスがなければ
ヤンキースで野球はできなかった。彼女は何者にもまして必要だった」とあるのです。
メリリンさんは、マントルと同じオクラホマ州の出身。マントルはコマース町、メリリン
さんはピッチャー町の出身。すぐそばの隣町で生まれ、育った、いわば、幼なじみ
の仲だったのです。
高校を出てニューヨークへ旅立ったマントルは、いわば、田舎者で、何も
分からない青年でした。その無名の青年を励まし、大成させたメリリンさんの後押し
は、マントルは、どんなにか、励まされたことでしょうか。
4人の男の子に恵まれましたが、長男・ミッキーJは2000年に、3男・ビリー
も1993年に、母より先に亡くなっています。次男・デビッド、4男・ダニーが
健在なだけです。メリリンさんは、マントル、息子が眠る「スパークマン・
ヒルクレスト記念公園墓地」(テキサス州ダラス)に埋葬される予定です。
「また、一緒になれたネ」と、マントルはささやくでしょうか。
英雄夫妻、安らかに、お眠りください。
了
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