カブスのルー・ピネラ監督は、8月28日、66歳の誕生日を劇的な逆転勝利
で飾りました。試合前「オレが66歳?いや、76歳になったような気がする」と、
苦笑していたピネラ。2位とはいえ、首位・カージナルスに9ゲームもの大差を附けられ、
地区優勝はもとより、ワイルド・カードのチャンスも絶望的なな今、
とても、誕生日祝い、どころではないでしょう。
昨年も一昨年も、誕生日は首位でした。
こんな不調なシーズンはなかったのです。
「もう76歳か、と思った」という笑えないジョークを言う心境も分かります。
投打の足並みがそろわず、故障者も多く、8月4日には首位だったのが急降下。
以後は連戦連敗。「こんなはずじゃなかった」のが無念の感想です。
この日のメッツ戦(今季初対戦)は、これまで攻守に精彩を欠く、
アルフォンソ・ソリアーノ外野手が8回にセンターへ決勝3ラン。
実に7月29日以来のアーチでファンの相次ぐブーイングに、やっと応えた一発
でした。
ピネラは「私のスタンスは少しも変わらない。この2年間の地区優勝と
同じ姿勢で臨んでいる。すべての責任は、チームを、うまく運用できなかった私にある」と、
試合前に語りました。「開き直って辞任もありうる」、という観測まで流れています。
先週、トリビューン社から、リケッツ一家へのカブス売却が2年越しで決まり、
このオフは、優勝を逃せば、監督の解任もあるかもしれません。
ピネラ監督の契約は2010年までありますが、いつ、交代の発表があるか、
大変気になる毎日です。
残り試合は36。ホーム20、ロード16。下位との対戦が多く、せめて
ワイルド・カードへの足がかりをつかみたい、ところですが、果たしてスパート
できるでしょうか。
了
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