このナショナルズのスタジアム・ツアーに参加して、初めて分かったのは、
センター広場で、いつか、お花見ができるゾ、という発見でした。
この野球場建設のとき、ナショナルズのスタン・カプスタン会長は「センターでお花見が
できるのは、ファンにも素晴らしいこと」と、4月の桜見物を予告したことがあります。
ワシントンのポトマック河畔に日本から戦前、寄贈されてアメリカ人を喜ばせた桜並木は
日米親善の架け橋になったのは、有名な話ですが、このナショナル・パークからは
ポトマック河畔の桜を見ることはできません。
「どうやって桜見物を楽しむのか?」と、長い間、疑問に思ってきました。
それが、最上段6階の記者席に案内され、ガイドさんから「ここから
良く見えるでしょう。桜の木が。日本から送ってもらった桜を新しく植えたんです」
という説明を聞いて「あっ、なるほど、そうだったのか」と思いました。
センター広場には左右対象で6本の桜が植えられ、若木は成長しつつあります。
まだ成長途上なので、とても満開の桜見物、とはいきませんが、将来の名物にしたい、
雄大な構想で計画したのですね。
この上から全景を見下ろして、初めてナショナルズへの疑問は解けました。
そして、なぜ、あんなにセンター広場を広く取ったのか?の狙いも分かりました。
この桜が満開の日を迎えれば、ここで、盛大な集会が開かれ、新たな日米
親善のイベントもできるでしょう。センター広場がここほど広く開放されている
球場は他にありません。
桜はまだ、場内各所にも植えられ、丹精を込めて手入れされています。ワシントン
の人はポトマック河の憩いを忘れず、桜を大切にしています。
ナショナルズ・パークにも、その第2の憩いを持ち込もう、という、夢の構想を聞いて、
心からうれしく思いました。
このセンター広場でいつ、お花見ができるのでしょうか。私は楽しみにしています、と
ガイドさんと握手して別れました。
(了)
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