ヤンキー・スタジアムの特徴は、どの席の人でも場内を自由に周遊できることです。
新モニュメント・パークへ行くには、左右、どちらを回ってもたどり着けます。
もっとも、クラブ・ラウンジや、スィーツには、その席の券を持たないと入れませんが、
楽に回れるので、みんな、球場へ来ると「じゃ、モニュメント・パークへ行こうか」
と、なる流れです。
私は入れたのは、月曜日のデーゲーム。「今日なら空いているだろう」と思ったら
大間違い。パークへの入り口は直結する左右の階段からすぐに入れますが、
男性係員は「順番に早く回ってください。立ち止まらないで！見たら、あとの人に譲る！」と、
声をからして怒鳴っていますが、来た人々は、せっかくだから記念撮影、と
なるのは人情。だから、入ったら人の流れは動かないのですからたまりません。
私の印象は「やはり、以前のパークの方がはるかにゆとりがあり、記念殿堂
の風格があった」と、思いました。
同じセンター広後方の配置ですが、スペースの関係で縮小せざるを
得なくなり、全体として、ゆったり感はありません。無理を言っても仕方がないの
ですが、看板トリオのゲーリッグ、ハギンス、ルースの彫像も、やっと押し込んだ、
という感じ。その背後に控えるマントルとディマジオのコンビも狭く立っています。
「これ以上、殿堂入りの人が増えたらどうするのか？」とも思いました。
試合中は閉じてしまうので、みなさん、「始まる前に見よう」と、殺到するのも
当然でしょう。
左右の壁のすべての掲額を、人をかき分け、見て回るのは汗だくでした。
もっと、人が減ったとき、じっくりと、ヒーローに対面したい、のですが。
（了）
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