球場入りして感心したのは「何か分からないことはありませんか」
という札を下げた案内の男女ガイドがいることです。
初めて来た人は、入場口さえ分からないでまごつくこともあります。
すぐに困っている人を見つけた彼らは、すぐに近より教えてくれるのです。
私も、ウィルコール窓口を教えてもらい、チケットを手に入れると、
「貴方のチケットはVIPゲートから入れますよ」と、ドアまで案内してくれる親切さでした。
ヤンキースは新スタートに当たり、いかに、ファンに優しく接するか、を担当全員
で研究して、こういう職員を配置する心配りはいいですね。
インターネットで買ったチケットには、試合前日に「ヤンキース・チケットを
買っていただいてありがとうございます。当日は3時間前から入場できます」
という、丁重な案内メールが届きました。ファンに対するサービスは「売ってやる」
などという姿勢は少しもありません。
入場券を買って感謝のメールをもらうとは、初めての経験です。感心しましたね。
これでは、だれもヤンキースに好意を持ち、「また来よう」となるのは自然でしょう。
私が頼んだには「アウデイ・スポーツ・クラブ」。左翼席の上で、全体を眺め
られる、絶好の位置でした。103㌦(約1万円)もした高価な席ですが、全面
ガラス張りで眺めも最高。2列になったゆるやか配置もよく、どの席でも死角
はありません。気がつかなかったのですが、このチケットは食事代込みでした。
背後には各国料理を担当するシェフが腕をふるい、なかなかの味です。
日本人シェフ・川上さんも、私にアドバイスしてくれました。
酒代は入っていないため、すぐにワイン・リストを持参して、盛んに勧めます。
昼間からワインでは帰りが心配で断りましたが、一番安いジュースでも5㌦、
水も5㌦。ワインはグラス1杯20㌦。いや、相当なものです。
Tシャツ、ジャージー姿のファン(このクラブ会員)は全員ヤンキースの応援部隊。
最後は松井のクリンヒットで1点差まで追い込む接戦でしたが、
4連勝スィープを逃す敗戦にがっくり、と帰ってゆきました。
(了)
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