フロリダ・マーリンズの新野球専用球場の起工式は、7月19日、マイアミ市ダウンタウンの
旧マイアミ大学ハリケーンズのホーム「オレンジ・ボウル}で行われ、関係者多数が
出席して、前途を祝いました。
バド・セリグ・コミッショナーは「フロリダにメジャーを、の夢は20年前から起きていた。
今や、ついに専用野球場が建設されるのは心からお祝いしたい。ここまでこぎ着けた
関係者の努力に祝福を贈りたい」と、挨拶しました。
この席上、フロリダ州知事、チャリー・クリストのビデオ・メッセージが発表され、
マイアミ市、デード郡の市長、議員、マーリンズのワールドシリーズ優勝
監督、ジャック・マッキーン、トニー・ペレス、アンドレ・ドーソンらの選手も集まり
ファン1500人も拍手を贈る中、盛大なパーティーになりました。
1993年に誕生したマーリンズは、NFLドルフィンズのスタジアムを間借りして
きましたが、マイアミのはるか彼方で、交通不便きわまりない、ファンは来ない、
最悪の環境でした。
建設法案は再三否決されてきたのに、やっとOKになったのは「この不況を超える
ためには、地域活性化と、雇用増加へ、この建設が起爆剤になる」という
主張が認められたもので、不況がかえって刺激になりました。
すでに、7月1日から基礎工事はスタート。2012年の開幕には完成する見通し
になりました。
悲願がかなった、ジェフリー・ローリア・オーナーは「夢の実現に感激して
おります。これで、オールスター、WBCの開催も可能になった。新球場
誕生のときは、チーム名を正式に”マイアミ・マーリンズ”に改名したい」
と、宣言。ファンの歓呼の声が上がりました。
収容3万7000人。大きくはありませんが、雨に備える開閉式屋根も準備される
ファン第1の野球場になります。
マイアミ国際空港も近く、キューバ人が多い「リトル・ハバナ地区」。マイアミ・
ダウンタウン、美しいマイアミ海岸も、すべて楽にアクセスできます。マイアミが
どう変わるか、楽しみは増えました。
了
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