Eメールで送られてきた、マイナー・リーグ・ニューズ5月号に
「ヴェロ・ビーチはマイナー・リーグの育成基地に生まれ変わる」と、
いうニューズがトップで載っています。
ここで60年間(1948年から2008年まで)もキャンプを続けてきたドジャースが
今春、アリゾナへ移転したため、後継者を捜していた同市と、インディアン・リバー郡
は、5月19日、マイナー・リーグ連盟と調印。施設を全面改修し、若手育成の
マイナー・タウンとして、再スタートを切ることになりました。
ユース、高校、大学などの大会を開催。ファンタジー・キャンプも行い、広く
一般に解放して運営する方向です。
協定したマイナー・リーグ・パット・オコナー会長は「ヴェロビーチこそ、73年間にもなる
長い野球の歴史が背景にある、理想の野球タウン。この理想の場を後世につなぐ
育成、交換の場にしたい」と、夢を話しています。
練習場は5面。メイン球場の「ホルマン・スタジアム」は健在ですし、室内、戸外
バッテイング場、2面のハーフ・フィールド、器具が完備したトレーニング場、
会議場、レストラン、ラウンジ、プールや、バスケット、テニス・コートも並び、
室内にはゲーム・ルーム、劇場、88室の宿舎。すべてがそろう理想の
キャンプ場です。
今や、アリゾナ移転の流れになり、この立派な施設のヴェロ・ビーチも、
「引き続き使いたい」というメジャー・リーグ球団の申し出がなく、宙に浮いたまま
でした。
マイナー・リーグは、昨年ドジャースを退職したクレイグ・カラン氏を
「マイナー・リーグ・ヴェロ・ビーチ運営担当副会長」に起用。1988年から
ここで、ドジャー・タウンとともに暮らしてきたカラン氏は「再び、野球を再興できる
のは私の幸せ。全力で昔の活気を取り戻したい」意気込みです。
メジャーはいなくても、タウンは、明るい、楽しい場所になるでしょう。
ドジャータウンが失われず、存続するのは、本当に良かった、と思います。
了
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