ロッキーズの看板打者、トッド・ヘルトン一塁手(35)が、5月19日、アトランタ
のブレーブス戦で2000本安打を達成しました。3回表、エンドランを決めた
ワザありのヒット(三遊間を抜く)でした。
実は、前日にもゴールできたのですが、遊撃手の前ではねた打球がエラー、
と判定されて、この日に持ち越しになっていたのです。
ヘルトンは「あの判定はおかしい。どうみてもヒット」と、公式記録員に抗議しましたが
判定は変わらず「仕方がない」と、すぐに潔く諦めて、1日遅れのヒットをぴたり、と
決めたのです。
ロッキーズ一筋に13年間。8年連続して打率・315以上は、ルー・ゲーリッグ、
ビル・テリーと3人しかいないほど、歴史に残る好打者です。
本当は楽に昨年達成できたのですが、背中を痛めて満足にプレー出来ず、
わずか83試合しか出場しませんでした。選手生命も危ぶまれる状態を乗りきり、
今季は、再び3割打者で復活しました。
一塁手を求めていた、レッドソックスへ移籍寸前でしたが、条件が折り合わず、
残留。2003年に9年契約を結び、今、6年目。もう35歳なので「コロラド
でこのまま現役を終えたい」のが望みです。
デビューから同じチームで2000本安打を達成したのは、現役ではヤンキースの
デレク・ジター遊撃手、グレッグ・アンダーソン外野手(エンゼルスで達成。今は
ブレーブス)チッパー・ジョーンズ三塁手(ブレーブス)の3人だけ。
コロラドの男、ヘルトンは「私はすべてのヒットの誇りを持っている」と、話しました。
目下最下位に低迷するロッキーズですが、2007年、ワイルド・カードで
ワールド・シリーズへ出場”コロラド旋風”を起こしたのは、まだ、記憶に
新しいことです。ヘルトンのリーダーシップに期待しましょう。
了
コメント