インディアンスがアリゾナ州へUターンてきたのは、15年ぶりです。
かってはツーソン市でキャンプしていたのですが、当時は、施設がまだ完備
しておらず、1947年から1992年まで続けていたツーソンを去り、ウィンター・ヘブン市へ。
今度のグッドイヤー市は総合スポーツ施設を整え、野球以外のトレーニングも可能です。
年間を通じてマイナー選手の育成や、リハビリには最適。通年の気候が安定している
アリゾナは、フロリダより優位に立っています。
エリック・ウェッジ監督が「ここはとてもいいぜ」と、気に入っているのは、オープン戦を組む
便利さです。フロリダは東西に別れ、移動が面倒。雨も多いので、
苦労が絶えませんでした。その点、ここは、フィニックス近辺に12球団が集結。
(ツーソンの2チームだけはやや離れていますが)簡単にバス移動ができて、
いつでも、どこでも対戦OK。雨天中止はまずありません。
計画通りに進む、というのは、首脳陣は大助かりなのです。
グッドイヤー市はインディアンスと協賛。地元ファンのサービス・デーをふんだんに
組みました。
サイン会(右翼外野席裏の専用コーナー)は2月27日から5回。珍しいシニア
ベース・ラン(塁間を駆け回る)デーが6日、キッズ・ラン・デーも4回。
さらに軍人、学生、シニア割引デーがあります。シニア・デーは2㌦引くサービス。
打ち上げの3月31日には、盛大なファン感謝デー。こんなにプロモーション・デー
をキャンプ中に設けている球団、市は他にはありません。
さらに、来春からフロリダにサヨナラして、ここにインディアンスと同居する
レッズ歓迎の準備も着々と進んでいます。
2000年当時の人口は1万8911人にすぎなかったグッドイヤー市は、今や
4倍増。レッズ専用のコンプレックスは8月31日に完成。いつでも
いらっしゃい、という態勢です。まさに不況知らず。すごい勢いの
アリゾナではありませんか。
了
コメント