オリオールズの上原投手が27日、マーリンズ戦に初先発。
2イニングを無失点に抑え、見事、期待に応えました。
気温24度。曇り時々晴れの上天気。観衆は2643人。フロリダ東海岸ジュピターの
ロジャー・ディーン球場です。3試合目で初めてのロード・ゲーム。
マーリンズのホームで先発した上原は、左翼手が太陽光線で打球を見失い、
ヒットにした1安打だけ。三振3個を奪い、無失点の好投。
定評ある制球力の良さをアピールして上々のデビューを飾りました。
デーブ・トロンブレー監督は「今日は幼稚園の試合(楽なゲームだった、という意味
でしょうか)だった。上原は堂々と投げた」と、賞賛しました。
33球中22球はストライク。ベテラン正捕手のゾーンも「捕手が構えた通りに投げて
くれるので楽だよ」と、信頼感は増すばかりのデビューでした。
しかし、2番手の左腕ヘンドリクソンがすぐに3失点でチームは敗戦。
この激戦の東地区で、レイズ、レッドソックス、ヤンキースの3強相手に
上位へ食い込むのは容易ではありません。
上原以外の信頼できる投手が出てこないことには、どうしようもないのです。
オリオールズの「ゲーム・ノート」には上原の紹介が詳細に載り「日本
のサイヤング賞投手(沢村賞受賞のこと)で抜群のコントロールの持ち主」
と、かなりのスペースで書かれています。
今春のオリオールズは、チーム史上最多の67人もキャンプに参加。この中
からベンチ入り25人を捜しています。昨年のキャンプにいた選手は約3分の1の
22人だけ。これまでは2006年の66人が最多でしたから、いかに、無名の
人材を見付けよう、と、チームが必死なのが良く分かります。
マイナー契約で招待選手参加は27人もいるのです。
上原が孤軍奮闘すれば、オールスター出場のチャンス(各チーム1人は出られる)
があるかもしれません。
これからも頑張れ、上原、と、激励しましょう、みなさん。
了
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