クーパースタウン野球殿堂入り全米野球記者協会員の投票は、1月12日(日本時間13日)
に開票され、最多盗塁王、リッキー・ヘンダーソン外野手が511票、94・8%の高得票で
資格1年目で当選。次点のジム・ライス外野手(レッドソックス)は412票(76・4%)で
資格15年目のラスト・イヤーに栄冠を得ました。
ライスは、現役16年間の通算打率・298、382本塁打、2452安打、1451打点。
200安打以上4回、オールスター選出8回、本塁打王3回、打点王2回。2冠王に
なった1978年にはア・リーグMVP。実績に何ら不足はなかったのに、記者投票
では毎年惜敗続き。特に昨年は72・2%の得票で後一歩でした。
「毎年毎年、自宅で待機して”また駄目か”と、悔しい思いをしてきた。
正直に言って、何で私が駄目なのか、どうして、こんなに待たされるのか?
と、複雑な感情がうずまいていた。本当についに来た!と叫びたい、
気持ちだった」と、ライスはコメントしています。
15年目のラスト当選は、これまで1967年のレッド・ラフィング投手、1975年
の本塁打王、ラルフ・カイナー外野手の2人だけしかいません。
ライスは34年ぶり、史上3人目の貴重なゴールになります。
今年は、ヘンダーソン、ライスともに左翼手専門。左翼手からの選出は、1989年
のカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)以来20年ぶりになります。
ライスは年々得票が増加していましたが、今年は、新顔の9人は、いずれも
これという決め手がなく、ヘンダーソン1人に投票が集中したのも、ライスには幸運
でした。本塁打の実績では勝るマーク・マグワイア一塁手(カージナルス)
も薬物疑惑は去らず、年々降下するばかり。今季は21・9%の得票しかありませんでした。
ライスが規定の75%以上の得票を7票、昨年から10票上回ったのも、
こういう幸運の背景があったからです。
もし、今年も投票アウトなら、今後は、さらに選考が難しいベテランズ委員会へ
回されますから、いつ、晴れの日は来るか、全く分からなくなります。
神は辛抱したライスに運を授けたのです。
良かった、ライス!。
了
コメント