本年度のウィンター・ミーティングは、12月8日から11日まで、ネバダ州ラスベガス市
のヒルトン・ホテルと、隣接したコンベンション・センターを併用。メジャー、マイナー
合同の連合大集会を開きます。
ラスベガスはカジノで有名な歓楽街。巨大なヒルトン・ホテルは4つの星最高ランク。
部屋数は最大で知られ、コンベンション・センターでは、大ホールで、
各種グッズの展示販売や、大規模なトレード・ショーも開催されます。合同集会にはぴたり
の会場です。マイナーの集会はこれで通算107回目。各種表彰式も、ディナー・ショー
の形式で行い、数々のイベントも同時進行。野球組織の求人フェアも開催します。
メジャーは全球団の監督会見が行われ、ベテランズ委員会のクーパータウン
殿堂入りの発表も予定されています。
一番注目されるのは、FA選手の移籍、入団のニュース。さらに大型トレードの
成立会見の発表です。
今は、全くニュースは出ないのですが、集会前の嵐の静けさ、といってもいいでしょう。
代理人はホテルに集合。あらゆる手段を使って交渉を進め、大物選手の売り込みに
必死です。これが、巨大ホテルの部屋を舞台に展開されるのですから、
どこで、誰と密会しているか、日本の記者では、とんと、見当がつきません。
監督の会見は、小ホールでの囲み取材。公式戦のときと違って、お互いに
和やかな雰囲気で進みます。私も、フロリダの集会で参加しましたが、
あの人はあんなに楽しそうにしゃべるのか、ああよう表現をするのか、
なるほど、と、新たな発見があり、貴重な体験でした。
有り難いことに、これはテープで同時録音され、すぐに、一問一答がプリントされて出て
くるので、同行記者しか分からないような、微妙なやりとりも了解できます。
やはり「現場に行けば行くだけの価値はある」と、思うウィンター・ミーティング
でした。
了
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