ウィンター・ミーティング初日の8日は、午後0時30分から約2時間、ヒルトン・ホテル
のホールで、盛大な昼食会が開催されます。
メジャー、マイナーの合同集会で、1200人もの出席者が予定される、ビッグ・イベントです。
この席上、各種の表彰が行われますが、マイナーでは、今季初めて2つの賞
を新設しました。
「チーフ・ベンダー賞」は、ツインズのマイナー組織部長、ジム・ランツ氏
が受賞。もうひとつの「マイク・クールボー賞」は3Aオクラホマ・シテイ・レッドホークス
のボビー・ジョーンズ監督が選ばれました。
ランツ氏は、ツインズの主力、ジョー・マウアー捕手、ジャスティン・モルノー一塁手
らを発掘した人です。さらに、野球で挙げた功績とともに、組織の中で良い関係を
保っているか、も、受賞のポイントになっています。
クールボーは、マイナーの試合中、一塁コーチスボックスで、ライナーで飛んできた
ファウル打球を避け損ね、首に直撃。すぐに病院で手当を受けましたが、
意識は戻らず、2007年7月22日、まだ35歳の若さで亡くなった、のを悼んで
設けられた賞です。
これ以後は、メジャー、マイナーともに「コーチスボックスでは、必ず防護ヘッドギア
を着けること」の新規約が生まれました。クールボーはテキサス組織で21年間勤め
その野球社会への貢献ぶりを称えて新設されたものです。
他にも2つの賞の授与式が予定されており、マイナーで埋もれている人々には、
励みになる賞の新設です。
マイナーMVPに贈られる「J・G・テイラー・スピンク賞」(トップス社協賛)
は、2Aサザン・リーグ、ハンツビル・スターズのマット・ギヤメル三塁手(23)が受賞。
今季打率・329、96打点を挙げたパワー十分の選手で、9月にはブリュワーズ
に昇格。来季の期待十分ですが、「フットワークが悪い守備に磨きを」
の注文があり、これをオフの教育リーグで克服すれば、ブリュワーズの主力に
なれる新星です。
了
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