オドウルの店も、オドウルさんが亡くなったあと、「もう、閉店しようか」と、
クローズしかかったこともありましたが、「これは庶民の憩いの場」と、後援者
が後押し。現在も健在です。
正面入り口の看板「レフテイ」は昔からのトレードマーク。現役時代から、
オドウルの温顔は、少しも変わらず、”レフテイ”の愛称で、ファンに親しまれてきました。
入り口と、奥のスポーツ・バーは、いつも賑わっています。ビールは3㌦から5㌦
の範囲で飲めます。グラスワインも高級なものは置かず、1杯3-5㌦の
気軽に飲める値段。この界隈には、安く楽しめる場は少ないので、「いつまでも
やってくれよ」と、人気があるのです。
入り口近くの左側天井壁面に、特大の写真像が掲げられ、若い日の
ベーブ・ルースと並ぶオドウルの写真が印象的です。
首位打者も獲得したのに、監督でも実績があるのに、オドウルさんは、
ついに、クーパースタウン野球殿堂入りはできませんでした。
「投手時代、野手、監督とも、すべて実績が少ない」という理由で選考されなかった
のです。
「オドウルを殿堂へ」の熱烈支持者の運動は続いていますが、ベテランズ委員会
も動こうと、しません。
奥の部屋、右側の壁面に「ヘルムス殿堂表彰」の額が飾ってありました。
ヘルムス財団が選定したもので、目を細めて額を手に抱きしめている
オドウルさんの笑顔写真も添えられています。
アメリカでは殿堂入りしなくても、東京ドームの殿堂入りしていますし、
ジャイアンツのホーム、AT&Tパークの右翼「オドウル・ゲート」の壁面には
日本から贈られたオドウル額が埋め込まれています。
オドウルさんは、今も、ずっと、ファンとともに生きているのです。
了
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