シカゴに来た目的の一つは、カブスの名物アナウンサー、故ハリー・ケリーさん
の足跡を訪ねることでした。
ダウンタウンの「HARRY CARAY`S」レストランは、ループ北のリバー・ノース地区
33西KINZIEストリート角にあります。外壁に大きくケリーさんのイラスト絵
が書かれていますから、すぐに分かりました。私の宿泊していた、ヒルトン・ガーデンイン
から徒歩3ブロック。非常に便利な場所です。
ケンジー通りとは、1800年初期の毛皮貿易商人で、巨富を挙げ、シカゴ町の
発展に功績があった、ジョン・ケンジー氏を記念して命名した、と、言われます。
さて、レストランに入ると,驚きの連続でした。
私は、平日の午後5時半ごろ行ったのですが「この時間なら、まだ、ディナー・タイム
に入ったばかりだから、混んではいないはず。大丈夫だろう」と、予測していたのですが、
いやはや、その混雑は想像以上でした。
もう、家族、友人、会社員同士などのグループ会食で、8割近くも席は埋まり、
左右に展開するダイニング・ルームはほぼ満員。やっと、2人用の席に案内されました。
ケリーさんが亡くなったのは、1998年2月14日。もう10年にもなる、というのに、
今でもこの盛況。故人の人気の高さが分かります。
今は野球のシーズン・オフ。カブスもプレーオフには出ていません。
シーズン中の中継のある日は、全く、座れないんじゃないか、と、思うほどでした。
メニューは、とても、リーズナブルな値段ではありません。
店自慢のステーキ、サラダ、スープを注文、グラスワインを頼んだら、
楽に80㌦(約8000円)を超えますよ。
ワインも言葉巧みに高いばかりを勧めます。シーフッド・スパゲッテイ(25㌦)
で我慢し、あとコーヒー。ワインは14㌦もしました。味は悪くなく、サービスもてきぱきとして
早いのですが、結局46㌦(約4700円)にもなりました。
驚いたのは、館内を飾る「ケリー・メモラビリア」の多さです。
壁面は無論のこと、階段、踊り場、廊下、天井に至るまで、ぎっしりと、
飾られています。これをすべて眺めて行くと、朝になつてしまいますので、一巡
して諦めて出ました。
いや、この種のレストラン・ギャラリーでは、展示の多さは、抜群ではないでしょうか。
了
コメント