MLBは2008年公式戦動員集計を9月30日に発表しましたが、4年連続で
増加していた観客動員が、ついに止まったのです。
バド・セリグ・コミッショナーは「今や8000万人動員の大台目前にいる。今季は
史上2位の動員。各クラブの努力を称えたい」と、コメントしましたが、私は、
今後の伸びは、楽観はできない、と思います。
今季増加したのは15球団、ダウンも15球団。全く互角でした。MLB首脳は、
「ペナントレースが白熱した9月11、12日の中部を襲ったハリケーンの被害が
大きい。日程のやり繰りがつかず、中止されたカードもあったのが残念だ。あの災害
がなければ、新記録の8000万人に届いていたはず」と、説明していますが、
住宅ローン問題から、全米を襲う金融危機に面している社会情勢も影響してくる、のは
間違いなく、今後はファンは球場へ行かなくなる、のでは、と予測されます。
大幅ダウンは、テキサスの40万人、ボルチモアの21万人、ホワイトソックスの18万人、
アスレチックスの18万人が目立ちます。
ナ・リーグでは、ボンズが去り、無名の若手中心になったジャイアンツが35万人減。
優勝の望みがないままだったブレーブスの21万人減、最下位パドレスは36万人減、
アストロズも24万人減。
プラスになったのは、チーム史上初の400万人を最終日に突破したメッツは
20万人の増加。最終日にワイルド・カードを得たブリュワーズも19万人増で
初の300万人突破、新球場完成のナショナルズは36万人増ですが、最下位
のままでは、これがやっとで、新球場効果はありませんでした。
チーム新記録動員は、ブリュワーズ、カブス、フィリーズ、メッツ。ヤンキース、レッドソックス、
タイガース。合計7球団。
MLBは「来年はニューヨークが、ともに新球場が完成するが、観客席は減るので、
連日満員でもファン数は増えるかどうか」と、慎重です。
了
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