1999年9月27日で長い歴史を閉じたはずの、デトロイト・タイガースの
旧ホーム「タイガー・スタジアム」を改修。スポーツ博物館、として更生させる
運動の陳情が市議会を通過。来年3月1日をメドに、保存委員会が具体案
を出すことになりました。
AP通信が報じたもので、委員会メンバーは、「80年余の歴史的建造物を
壊してしまうのは、本当にもったいない。何とか、その存在を後世に伝える
スポーツ博物館にしたい」と、議会に陳情。5ー3のきわどい票数で可決。
しばらく取り壊し工事を中断。運動の推移を見守る、ことになりました。
委員会は、とりあえず運営資金として15万㌦を供出。あと4ヶ月間、市民運動
を広げ、どのように改修するか、を明らかにする、方針です。
とっくに壊されているはずでしたが、市民の保存運動は根強く、今日まで、
工事は延び延びになっていました。
今の計画だと、正面エントランス、事務所は残し、両方のダグアウトを
つなげてレストラン、ファン憩いの場、スポーツ博物館などを新設し、
フィールドは、市民アマ野球に開放する、という構想です。
市議会では、再建の建設工事費用を、どこが、どう負担するか、などの難問があり、
果たしてうまくゆくか?前途は多難です。
私は、昔のタイガー・スタジアムは数回、取材に行きましたが、木材の床は
歩くとギシギシ悲鳴をあげ、「大丈夫か?落ちないか?」と、怖くなるほど、
老化は目立っていました。
ダグアウトは狭く、ロッカーも古びていて、いや、大変な古さでした。
しかし、ボストンのフェンウェーや、シカゴ・リグレーのように、100年もの古さを
愛しているファンも多いのは事実です。
タイガースの新球場「カメリカ・パーク」には、別棟の博物館・殿堂はありません。
もし、タイガー・スタジアムに博物館ができるなら、これは、素晴らしい、
と、思うのですが。
(了)
コメント