サンフランシスコ市ダウンタウンのメイン・ストリート、「マーケット・ストリート」から
ワン・ブロック南にある「ミッション・ストリート」にこの漫画博物館があります。
多彩な作品の展示会が通年行われ、付属するブックショップも漫画、絵画関係の
図書、絵はがき、ポスター、写真、ビデオ、CDなどを展示販売しており、サンフランシスコ
へ来たらに逃せない場所です。
ミッション・ストリートの南側に建つ黄色の細長いビルですが、入り口が狭いので、注意
して見て行かないと、つい、見逃してしまいそうな場所です。入り口前に
漫画展示案内の看板も出ています。
場所は、ミッション・ストリート415番地。この道路に交差する、ニューモンゴメリー・
ストリートの角にあります。
この近辺はアートの宝庫です。一歩南には市民の憩いの場、ブエナ・ビスタ・ガーデン。
アート・ギヤラリー・フォーラム。さらに3番通りに面して「モダン・アート美術館」
が聳え、ミッション・ストリートには多くの画廊も点在。この付近の散策はいいですネ。
漫画博物館は、正式には「カーツーン・アート・ミュジアム」と、名乗るように
「漫画は社会的地位の高い芸術」と、堂々たる主張が感じられます。
しかし、これまで、漫画家の常設展示場がなかったのです。
ここに、博物館ができたのは、日本でも有名な、スヌーピー、ピーナッツを
発表した、漫画作家、チャールズ・シュルツさん、でした。
「私が展示するビルの資金援助しよう。漫画集団のために常設場を作る」と、提案し、
1987年に発足した、と言われています。
しかし、そのビルは転売され、立ち退きの憂き目に。ようやく、今の場所
を捜したのは、2002年でした。漫画の常設展示には、苦闘の道を開いた、先駆者
の努力の跡がうかがわれるのです。
了
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