アラバマ州モービル市にある、クーパースタウン野球殿堂入りの本塁打王、
ハンク・アーロン(現ブレーブス副会長)の生家が保存され、博物館として、
モービル市の2A、サザン・リーグ南地区所属の、ベイ・ベアーズのホーム
「ハンク・アーロン・スタジアム」の隣に移設されることになりました。
同チームのホームページが伝えています。
この球場は1997年に新設され、地元の英雄、アーロンの名前を付け、
4月17日の開幕日に、アーロンを招いて披露しました。モービル市は
約800万㌦(約84億円)の建設費をかけ「ネイミングはアーロン以外にない」
と、サム・ジョーンズ市長は決断した、と言われます。ブレーブス時代の背番号
「44」も、ベアーズの欠番になりました。
ベイ・ベアーズのヒル・シャナハン会長は、2007年11月にアーロン家と相談。
アーロンの母、エステラさんの承諾を得て移築計画を進め、2008年10月
には移転工事を行います。
2008年4月にエステラさんは亡くなりましたが「博物館として、後生に
残そう」と、いう計画は変わりませんでした。
収容6000人のこじんまりしたアーロン・スタジアムですが、ここに「アーロン博物館」が
誕生すれば、さらに人気は高まる」(同市長)に違いありません。
市長はアーロンの弟、ジェームスさんと高校時代の同級生。アーロンへの思い入れは
人一倍強いのです。
順調に工事が進めば、2009年3月には「生家博物館」としてオープン。数々の
アーロンのメモラビリアが集められて展示されます。移築費用、今後の
運営費はすべてベイ・ベアーズが負担します。
「アーロンは単なる野球スターではない。引退後も野球発展に力を尽くし、
まさに”グレートマン”として人生を歩んでいる。その功績を称える博物館
がついに、故郷・モービルにできるのは素晴らしい」と、ジョーンズ市長、
シャナハン会長は話しています。
了
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