博物館は環境が大きく左右します。ゆっくり鑑賞できるかどうか、は極めて大事、
だと思います。
ここは、広々としていて、2階の展示場(らせん階段で上がります。エレベーターもありますが)
も展示の壁面、置かれているソファ、机、椅子。観葉植物。すべてうまく配置され、時間を
気にせず、楽しめました。
全部を巡回して気がついたのですが、プロ野球では、メッツ、ヤンキースの作品が多い
のです。
これは、創立者・作家のジャーメイン・G・グリデン氏がニューヨーク出身で、名門大学
ハーバードのテニス部、スカッシュ部で活躍した経歴からも推察されます。
グリデン氏はメッツやヤンキースのファンだった、としても不思議ではありません。
館内入り口すぐの右側にあるガラス・ウィンドーには、ケーシー・ステンゲル監督の油絵が
展示されています。ダグアウト壁に寄りかかり、考えている、ステンゲル独特の
ポーズの絵です。
これは、マービン・ホイグ(HONIG)さんの作品。1965年制作です。45㌢X60㌢
の大きさです。
ステンゲルのブロンズ像は、ローダ・シャーベル(SHERBELL)さんが同じ年に
完成した像です。この2人は芸術家夫妻。ホイグさんが夫。シャーベルさんが奥様。
もうすでに43年もの年月を経ていますが、昔の輝きは失っていません。
シャーベルさんは、また、ヨギ・ベラ監督の胸像(ブロンズ)も、1972年に制作。
2階のガラス展示画廊に飾られています。首を突き出した、ベラの笑顔を浮かべる
作品でした。
この3点とも、夫妻からこのアート博物館へ寄贈されたものです。
了
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