以前に、このブログでお伝えしました、日系野球チーム、バンクーバー朝日
の歴史に残る苦闘を描いた書物「バンクーバー朝日。その栄光の歴史」
が文芸社(東京都新宿区新宿1-10-1。電話03・5369・3060)
から出版されました。大手書店「紀伊国屋、三省堂、八重洲ブックセンター、
東京ドーム山下書店」など、全国書店で手に入ります。1部1400円です。
朝日関連のフィクション発行はこれが初めてです。著者は、かって朝日初代の
チームで投手、遊撃手、右翼手で活躍した、テデイ・フルモト氏の息子、
テッド・Y・フルモトさんです。(本名は古本喜庸氏)。
「このままバンクーバー朝日が埋もれてしまっては、その歴史はだれも知らなくなる。
いまこそ、私がやらなくては」の使命感で立ち上がった古本さん。
バンクーバーへ飛び、カナダで取材し、ビジネスコンサルタントのお仕事の傍ら、
自力で書き上げた力作です。
テッドとは、父のテデイを受け継いだ呼び名です。日本生まれの日本育ち。
父から子供のころ聞いた、朝日の波瀾万丈の歴史の話しを、丹念に
実地検証してまとめた、207頁の作品です。
「いかに日系人が苦労し、迫害に耐え、その苦難を乗り越えたか」を、
告げる迫力十分のものがあります。
この前、東京ドームの野球体育博物館で、同館・佐藤館長、鈴木ヒストリアン
のお2方も同席。古本さんにお会いして、じっくりお話しをお聞きしました。
私がバンクーバーで取材して、分からなかった面も初めて解きほぐされた感じ
です。まさに、時間も忘れる1日でした。
明日から、古本さんの語るバンクーバー朝日の新たな生い立ちを書きたい、と思います。
了
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