2008年に誕生する、3つめの新野球場は、モンタナ州ビリングス市に新築
された「デラー・パーク」(DEHLER PARK)です。
2006年に市議会の予算を通過、総工費1250万㌦(約13億円)。
2年間を掛けて座席2571、外野芝生席500人収容のミニ球場を建築しました。
ここは、レッズのマイナー、ルーキー・リーグ「パイオニア・リーグ」の
ビリングス・ムスタングのホームです。
ここには、60年の長い歴史を持つ「カッブ・フィールド」がありましたが、老化
が目立ったため、取り壊し、再建したものです。
これもカンザスの設計事務所「HNTB」が手がけ、外野には広々とした、ピクニック・ゾーン、
キッズゾーンを設け、家族で遊べる環境はローカル、ならではのものです。
6月17日に開幕。9月5日閉幕の短期シーズンなので、この規模で十分
なのでしょう。
目下、ホーム開幕の7月1日(対グレートフォールズ、午後7時5分開始
のナイター)に備え、急ピッチで周辺環境、場内の整備中です。
ビリングス市は人口10万148人ですが、大学も州立大、工科大、
など4大学があり、かって羊毛の集散地だった町は、鉄道開通で急速に発展。
その発展ぶりから、モンタナ州きっての「マジック・シテイ」とも呼ばれています。
球場名のデラーは、地元の実業家、ジョン・デラー氏がネイミング権を得て支援
した個人名です。多くのメジャー球場のように、企業の協賛ではないのが、
地元民の熱意を感じます。
フィールド・レベルは低く掘り下げ、見やすい設計で、コンコースも広く取り、
売店も多く設置。トイレを広げて、ファンには優しい野球場になりました。
コッブ・フィールドと比べると、最新の設備を整えたデラー・パークは、地元
ファンにきっと歓迎されるでしょう。
地元のホーム開幕第1戦は、7月1日、グレートフォールズを迎えて
午後7時5分開始のナイター。花火ショーもあり、盛大なお祭りになる
に違いありません。
ここはロッキー山脈を目の前の山岳地帯。「野球ファンのみなさん。自然
の環境が素晴らしいビリングスへ立ち寄って下さい。きっと満足する
思い出を得られるはずです」と、球団は呼びかけています。
ムスタングのホームページはwww.billingsmustangs.comです。一度アクセス
して何かを発見して下さい。
了
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