シチズンズバンク・パークのセンター後方、「アシュバーン・アレー」には、
フィリーズの歴史を築いてきた、OB、スターたちのブロンズ彫像額が並んでいます。
30㌢四方の額は黒字に金ワク。立派な額が上下2段に収められています。
リッチー・アシュバーン外野手は、「フィリーズの名センター」、と言われ、
現役引退後は解説者としてなじみがあり、銅像も建っている有名人。
この額の群像周辺には、グッズショップ、飲食店、ピクニックランドが集まり、
家族連れが一番多い、にぎやかな人気コーナーです。
ここに、表彰額を集めれば、多くのファンに眺めてもらえるはず、と計算したのは
当然でしょう。
ここを訪れるには、左翼席入り口からが近く、バックスクリーン壁のブリック
には、フィリーズの歴史年代絵巻も展示され、チームの100年史を
一目で知ることもできます。
球場建設委員会は、綿密な計算をして、階段式の見学コースを設置。
バックスクリーンは4重構造になっていて、その間に展示スペースを
設けて、ファンは巡廻しながら眺める仕掛けにしました。
眺めながら降りて行くと、目の前にはブルペン。ウォームアップ中の
投手陣の表情も見ることができる、楽しいコーナーにしました。
食べながらでも良く、自分の座席へ行く前に立ち寄るのもまたヨシ。
自由に行き来できるようにした設計は、他の野球場にはない、苦心が分かります。
ここを巡廻見学して「なるほど、うまくできているな」と、感心しました。
このアレー通路の掲額者は全部で25人。(上段に12人)。
マイク・シュミット三塁手、ロビン・ロバーツ投手、スティーブ・カールトン投手ら
クーパースタウン入りの大スターも8人。
入り口近くには「グレイター・フィリーズ」ベストナインも掲額されています。
了
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