ボストンは、歴史と伝統が深く感じられる都市です。レッドソックスの本拠、
フェンウェー・パークは、メジャー最古の野球場。改修、全面改築、の話は
何度も起きましたが、その都度、地元ファンの強硬な反対に遭い、未だに昔の
野球場のまま、なのです。
再三苦心の補修を行い、客席を少しずつ広げて来ましたが、
今後、建物自体の耐久年限が来たとき、どうするのか、注目しています。
地元ファンの熱狂的な後押しはものすごく、この4年間に2回も王座に着いた
レッドソックスの強さは、このフェンウェーがあるからこそ、です。
満員御礼の記録は途切れることもなく続き、8日の地元開幕は、
連続試合売り切れの記録更新になるのは間違いありません。
チケットの入手は極めて困難で、ヤンキー・スタジアムより、はるかに難しい、
と思います。そのヤンキー・スタジアムも、今季限りになりました。
球場を見るには、便利なのは「スタジアム・ツアー」です。
毎日開催され、午前9時から場内を巡廻できます。普段見られない場所、記者席、
殿堂クラブ、406クラブ、スィーツ室、右翼ペスキー・ポール、外野のウォーニング・トラックを
半周し、グリーン・モンスターまで丁寧に解説してくれます。
大人10㌦。これを見て回れば「フェンウェーに行った」満足感は得られるでしょう。
この殿堂クラブには「レッドソックス殿堂」が飾られています。
クラブ・ルームを改造。2004年から一般公開されました。この殿堂をガイド付きで
観賞できるのですから、見応えのある、いいツアー、だと思います。
殿堂表彰選考委員会は1995年に発足。選考はフロント役員以外は、放送、
新聞・通信から構成される15人の委員が投票で決めています。
すでに50人以上のレッドソックス功労者が殿堂入りしています。
掲げてあるレリーフ額は、クーパースタウンと同じ構造で、上に人物の表情
を彫り込み、下には人物名と、解説が付いています。
室内はこの額が上下2段に別れて掲げられ、円周形に並べて飾られています。
今後の増加に備え、余分のスペースも取っています。
選考資格の条件は「レッドソックスで3年以上プレーし、現役引退後3年を経ている」
となっています。
改造工事はボルボ社が支援、間接照明で額を浮き上がらせています。
レッドソックスの歴史を知るには欠かせないホールです。
了
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